【9月3日(日) 奈良クラブ戦】マッチデープログラム

2023/09/03

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第25節 奈良クラブ戦

 

 

★菅井拓也選手インタビュー★

菅井拓也が常にアスルの中心にいる理由とは。「これからも中央で存在感を出していきたい」

 

Q:個人としてはどんなシーズンにできていますか?

今季は活躍したいというギラギラした気持ちでシーズンをスタートさせたので、しっかりと試合に出場し、サッカーができていることが1番大きいと思います。現状は3得点ですが、その数字にも目を向けながらこの夏場までやれてきていると思います。

 

Q:今年はスタッフ陣がかなり入れ替わりました。最初は危機感もありましたか?

毎年、良いスタートを切りたいと思っていますし、その中で監督が変わったのでアピールしたいという気持ちは強く持っていました。ゴンさんの場合は、選手同士でもやっていて、プレースタイルや人となりを知られていたので、もし自分が使われなかったら、選手時代にあまりよく思われていなかったんだろうな…という恐怖が最初はありました(笑)。

 

Q:これまでも何度か監督交代のタイミングはありました。ただ菅井選手は、どんな監督の下でも常にチームの中心に据えられてきていました。監督の期待に応えるために意識していることはありますか?

元々、いろんなポジションの経験があって、どこのポジションでもある程度はやれると思いながらサッカーをやってきました。そういった引き出しが自分の中にはあって、監督が変わればいろんなプレーが求められると思いますが、それが自然とやれているのかなとは思います。個人の色を出すことよりも監督が走れと言えば、走りますし、まず監督が要求することをしっかりと全うして、そこで信頼を得てから自分の色をようにはしています。

 

Q:それが簡単なようで、意外と難しいことだと思います。

もちろん時には自分を押し殺さなければいけない時もあるので、そういった難しさはあります。ただ良くも悪くも、我がないタイプなので、それができるのかもしれません(笑)

 

Q:沼津に来る前はいろんなポジションを経験してきたんですね。

1年間通してボランチで出場したのは沼津に来てからが初めてです。八戸の時はサイドバックやウイングバックだったり、[4-3-3]の2シャドーをやったり、その前の学生時代の頃からユーティリティーなプレイヤーとして育ってきました。

 

Q:ボランチでの出場経験が増えてきた中で、ご自身としてはこのポジションの面白さをどう感じていますか?

元々、自分自身はしっかりと守りながらも得点も取れるという選手が好きだったので、ボランチは攻守両方に関われるポジションですし、縦横無尽にも動けるので、そこで出場するからには他の選手に負けたくないという思いはあります。ただ監督から他のポジションを与えられたとしても自分の仕事としてこなしていかなければいけないとも思っています。

 

Q:今季はアンカー(ワンボランチ)がメインポジションです。自分自身の役割をどう受け止めていますか?

まずはしっかりとセンターバックの前で、守備でスペースを埋めたり、スライドしたり、もちろん相手を潰してマイボールの時間を長くすることが僕らの目指しているところなので、相手コートでサッカーし続けるためにも奪われたボールを回収する必要があります。それが自分自身の最大の役割だと思っています。そういった守備の部分をしっかりとやることは意識していますね。

 

Q:意識としては攻撃よりも守備にウェイトを置いてプレーしているイメージですか?

どちらかといえば、攻撃は自由にみんながやってくれるので、空いたところに自分が入ったり、僕の場合は左に下がることが多いですが、その時に濱をしっかりと押し上げたり、(安在)達弥が中に入ってきた時は入りやすいスペースを空けたり、自分は潤滑油としてと思っています。まず自分自身がチームのために補うべきは、自分の特長でもある守備でリズムを作って、攻撃でもチームの役割が決まっているので、その役割を全うしながらゴール前に関わっていくことはまだ足りないところもありますけど、そこにしっかりと目を向けながらフォーカスしていきたいと思っています。

 

Q:8月に32歳になりました。30歳を超えてなお、自分自身で成長を実感できているところはありますか?

どうですかね(笑)。自分のやるべきことは年齢を重ねていくごとに整理することができてきたというか、奪うところもそうだし、ゲームを作るときに同サイドにいくべきか、逆サイドにいくべきかという部分や早く攻めるのか、遅く攻めるのかといった状況判断はできるようになってきたのかなと思っています。

 

Q:クラブは近年、ポゼッションを継続してきました。ボランチとしてその変化にどのように適応してきましたか?

正直、自分はあまり上手くないので、頑張ってやっているという感じです(笑)。ただ常に、どこにポジションを取ったほうが良いのか、サイドに展開したほうがいいのか、どこを見るべきか、そういった判断の部分を自分の中で整理しながら、頭をクリアにするように意識してきました。

 

Q:そういったスタイルを続けてきたことで菅井選手がプレー面で成長したと感じていることはありますか?

相手のフォーメーションやプレッシャーの掛け方によって、『ここが空くな』という感覚は、習慣としてやり続けないと生まれないと思うので、それが今はできていると思います。その中で今年は、開幕前にスタッフから明確に(ポゼッションの)形を提示してもらい、そこにこれまで自分たちが積み上げてきたベースがあることによって、相手を見て動こうというのが体現できています。その形があることによって、選手自身も理解しやすく、良い感じでスタートできたことが良かったと感じています。

 

Q:以前に武者選手が『菅井選手がいるのといないのでは全然違う』とピッチ上での影響力を話していました。自分自身は、どのようにピッチ上ではチームを引っ張っていこうと思っていますか。

そうチームメイトが言ってくれるのはすごく有難いですが、自分は真ん中の選手なので、そういう存在になっていかなければいけないとも思っています。もっと自分が攻守でゲームをコントロールしなければいけないと感じています。ポジション的にも攻守のバランスを取りながら、そして攻守の繋ぎ目としてこれからも中央で存在感を出していきたいと思います。

 

Q:現時点で上位争いができています。ただここ数シーズンはそうではないシーズンもありました。改めて、この現状をどう感じていますか。

今年はしっかりと結果が出ていますが、去年、一昨年と苦しみながらもポゼッションをしようというサッカーを毎年続けてきたので、その積み上げには時間がかかりましたが、やり続けてきたからこそやれている部分もありますし、それがしっかりと実を結んでいる実感があります。これからも1試合ずつ積み上げていく中で、最後に良い景色を見られればいいなと思いますね。

 

Q:最後にホーム連戦となる奈良戦への意気込みを聞かせてください。

やっぱりホームでしっかりと勝てるチームが強いと思うので、見に来て頂いたファン、サポーターの皆様に良いサッカーをして勝利を届けることがまずは大事だと思います。僕らは上しか見ていませんし、ここで立ち止まっていられないと思っています。1試合ずつ成長した姿を見せられるように頑張ります。