【9月24日(日) ガイナーレ鳥取戦】マッチデープログラム
マッチデープログラム
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★附木雄也選手インタビュー★
自分にベクトルを向け続けられる附木雄也の背景。「性格的な部分が大きい」。
Q:ここまで先発の時期もあれば、そうではない苦しい時期もありました。まずはその抱いてきた思いを聞かせてください。
(第12節の)琉球戦でセットプレーの時に肩を痛めて、(第15節の)奈良クラブ戦は注射を打って出場しましたが、その後に膝を痛めてしまい、自分の準備不足で招いた怪我ならもう少し悔やんだと思いますが、人との接触の中での怪我だったので、個人的には仕方ないと思っていました。怪我の影響もあってなかなかパフォーマンスが上がっていなかったので、良くも悪くも出ていた選手が出られなくなった時の言動や行動は、一番見られているので、そこは意識していました。
Q:どう自分にベクトルを向けてきましたか?
正直、二人(藤嵜智貴と篠崎輝和)との違いは、やっぱりビルドアップの部分だと思っています。そこでもう少し何かをもたらせるように、(フットサルの)クワトロという動きを勉強して、そういった動きがあればもっと面白いんじゃないかというのを田尻コーチと色々と話し、コーチングスタッフとの理解もあったことで何も気にせずにトライできた部分はありました。その感覚も結構良かったので、(怪我したことは)本当にネガティブなことだけじゃないと思っています。センターバックの概念に囚われず、そういったことを『やっていいよ』と言ってくれるスタッフ陣には本当に感謝しています。
Q:自分自信に前向きなベクトルを向けられる選手だと日頃から感じています。そういったメンタリティーはどういう部分から築かれていきましたか?
元々、小学生の頃からポジティブだと言われてきました。もちろん(先発から外れた)2カ月間は、気落ちする時期もありましたが、下を見た先に何もないですし、プレーも思うようにいかないなと思っていました。トライした結果のミスは、また考えるきっかけにもなるので、そういった性格的な部分が大きいと思います。
Q:その性格が自分の概念に囚われず、チャレンジしようというところに繋がっていますか?
基本的に自分のことを思ってスタッフがアドバイスしてくれていると思っていますし、自分にできると期待してくれているからこそ、言ってもらえていると思っています。仮にできなければ、また練習すれば良いですし、サッカーはそういうものだと思っています。そこで頭をガチガチにしてしまって、それだけの選手になってしまうのは勿体無いと思っているので、プレーの幅も広がっていると思っています。
Q:フットサルのクワトロという動きはどのようなところから取り入れようと思いましたか?
普段から色んな国の試合をよく見ています。マンチェスター・シティのDFストーンズがビルドアップで中盤に上がるプレーを見た時、最初は何をしているんだろう?と思ったところからよく見るようになりました。もしかしたらこの先求められる可能性があるかもしれないと直感的に思って、田尻コーチに相談してみたところからやり始めました。そして7月に行われた明治安田Jリーグワールドチャレンジ2023で横浜F・マリノスとマンチェスター・シティFCの試合を現地に観に行きました。その時にストーンズがボランチの選手じゃないかと思うくらい何の不自由もなく、360度プレーしているのを見て、改めて凄いなと感じましたね。
Q:そういった動きを練習からトライしてみて、ポイントになると感じていることはありますか?
どのタイミングで(中盤に)自分が入るのかというのと、前に入ることで中央を空けてしまうので、その時にリスク管理として3枚がしっかりと残れるようにするところは気にしています。例えば、僕が出た時にスガくん(菅井拓也)に戻ってくださいというのを伝えていますし、その声かけは徹底するようにしています。
Q:サッカーを普段からよく見るのは、サッカー観をアップデートして自分自身に取り入れたいという思いが強いからですか?
そうですね。自分のフィーリングで、『今は戦えていない』と思ったら、無意識なんですけど、ブラジルの試合を見ていることが多かったりします。ただ基本的にプレミアリーグが常に最先端のサッカーを追い求めているので、そこをベースにしつつ、自分の中で活かせるものは活かしてという感じでいますね。
Q:自分の気持ちと照らし合わせてサッカーを選ぶのは面白いですね。
そうですね。サッカーに正解はないですし、どんなサッカーも好きです。多分シンプルにサッカーが好き過ぎるのかもしれないです(笑)。良いプレーを見たら、次の練習で真似したくなりますし、そういうのはサッカーを始めた3歳から26年間変わっていないかもしれません(笑)。
Q:余談になりますが…。今夏に川又堅碁選手が加入し、よく話している姿を目にします。二人の関係性についても聞かせてください。
チームになかなかいなかったタイプの選手が入ってくれたので、兄貴と呼んでいます(笑)。堅碁さんの話が面白くて、どういう人が上のカテゴリーにいけるのかとか、センターバックとフォワードなので、マークのつき方でどうされるのが嫌なのかというサッカーのことを聞いたりしています。基本的に僕が質問することが多いですね(笑)。堅碁さんもフランクに話してくれるので、すごく楽しいですし、有り難いです。サッカーのことだけじゃなく、プライベートの相談もできますし、『食事いきましょうよ』と誘うと、すぐに連れて行ってくれます。プレーはもちろん素晴らしいですが、人柄も素晴らしく、沼津に来てくれたことにすごく感謝しています。
Q:残り11試合、どのようにチームの力になっていきたいですか?
毎週、毎試合、日々の練習を大切にして、週末の試合に100%をぶつけた先にどの順位で終われるかというのを自分たちは求めていくチームだと思っています。常に優勝争いをしてきたチームではないですし、今年はより地に足をつけて、ハングリーにやっていかなければいけないと思っています。そこを全員で認知して、自分自身ももっと突き詰めて、チームメイトに働きかけられるように1日、1日を大切に頑張っていきたいと思います。
Q:最後にホーム鳥取戦に向けた意気込みを聞かせてください。
ちょっとずつ、ホームゲームにお客さんが増えてきているというのを実感しています。どんな結果であれ、『愛鷹に来て良かった』と思ってもらえるような試合を見せなければいけません。何かをスタジアムで感じ取ってもらえる試合をするために最高の準備をして、皆さんに良いプレーを届けたいと思います。