■テゲバジャーロ宮崎

ホームに迎え撃つテゲバジャーロ宮崎は、ここまで2勝1分2敗。栃木シティと対戦した前節は前半のうちに３点のリードを許す苦しい展開を強いられたが、試合終盤にオウンゴールと途中出場の松本ケンチザンガのJ初ゴールで1点差に迫る意地を見せた。ただチームとしては２試合勝ちなしと足踏みが続いているだけに、３試合ぶりの勝利を掴むべく高いモチベーションで愛鷹に乗り込んでくるだろう。
沼津は攻守両面の課題を克服してリーグ戦では勝利を飾ることができていない宮崎を撃破することで更なる自信を手にしたい一戦となる。

■試合の見どころ

福島ユナイテッドFCと敵地で対戦する予定だった前節は、試合当日に降雪の影響によって試合開催が困難であると判断し、急遽中止が決まった。悪天候の中、現地まで足を運んだサポーターと集合写真を撮影して感謝の思いを示した中で、テゲバジャーロ宮崎をホームに迎える今節は、開幕戦以来の勝利を届けることでサポーターへの思いに報いたいところだ。
開幕から４試合を消化している沼津は、リーグ戦では１勝３分けと無敗をキープしているものの、直近は３試合連続ドローと勝ち切れない試合が続いている。
その中でポジティブなのは守備面だ。栃木シティ戦、栃木SC戦と２試合続けて無失点を継続しており、チーム全体がゴール前で体を張って硬い守備を見せられていることは前向きな材料ではあるがチームは現状の守備に満足していない。「最後のところで体を張ったり、粘り強く守るところが非常に割合を占めているので、そこは継続しつつもそこまでいかせない守備が大事になってくると思う」（菅井拓也）。そのためにはいかに前線からプレッシャーをかけた時にチーム全体が連動してボールを奪い切れるかがポイントだ。そのメリハリと見極めを求めている中山雅史監督は、「プレスにいく時はそのタイミングと強度を合わせていきたい。そこでプレスにいったことを無駄にして欲しくないので、プレスにいくなら全員でいかなければいけない。その見極めが大事になる」とチームとして連動できるかがさらに守備を向上させていくためのポイントになる。
一方で攻撃面は、３得点を奪った開幕戦以降は複数得点を奪えずに苦しんでいるが、栃木SC戦では徳島ヴォルティスから育成型期限付き移籍で新加入した鈴木輪太朗イブラヒームがデビューしたことが前向きな材料だ。プレシーズンにコンディション不良と肉離れで出遅れていた192cmの長身ストライカーは、「高さと強さが武器なので、そこは余すことなく発揮していきたい」と意気込みを口にする。栃木戦では、沼津でのデビューを飾れた喜びを口にしつつも、シュートが打てずに終わったパフォーマンスを踏まえ、「もっとできると思ったし、結果でちゃんとアピールしていかなければいけない。そのためにゴールをもっと貪欲に狙っていきたい」と初ゴールへの決意を語る22歳に注目したい。

過去対戦成績